原子力飛行機 atomic-powered airplane 2014 1 3

 原子力飛行機というと、多くの人は驚くかもしれません。
しかし、原子力空母や原子力潜水艦が、
「動く原子力発電所」であることを考えれば、
当然、飛行機にも、そういう発想があっても、おかしくありません。
 原子力飛行機が実現すれば、理屈の上では、
半永久的に飛び続けることができるので、
空に浮かぶ要塞、つまり「空中空母」も可能です。
改良を重ねれば、空中で止まっていることも可能でしょう。
 さて、今の原子力利用は、「原始的だ」と思います。
原子力発電所というと、最新鋭の科学技術だと思うかもしれませんが、
基本的には、蒸気機関車と変わりありません。
 核分裂による発生する熱エネルギーで、
お湯を沸かして、
その高温の水蒸気でタービンを回して発電するというのでは、
蒸気機関車と同じようなものです。
 私が考えているのは、原子力から直接エネルギーを取り出す方法です。
どの惑星においても、科学技術が発達すると、
原子構造の不思議にたどり着くのです。
 鉄原子は、非常に安定しているが、
ウラン原子は、分裂しやすい。
あるいは、炭素原子は、生命の源であるということにも気づくでしょう。
 ところで、原子力に対して反感を持つ人には、
「電気飛行機」を考える必要があります。
 その場合、大電流と電気抵抗がネックになります。
基本的に、電力は、熱になって消えていきます。
 冬の日に、スマートフォンを使っていると、温かく感じでしょう。
数年前には、スマートフォンで軽い火傷をするのではないかという指摘もありました。
 パソコンの中央演算装置であるCPUは、高熱で、
目玉焼きができるほどの高温になりますので、
冷却する必要があり、そこが開発者にとって苦労するところです。
処理速度を上げれば上げるほど熱が発生します。
 そういうわけで、電気と熱は、表裏一体のものです。
しかし、超伝導では、そういう問題は解決します。
 超伝導では、電気抵抗がゼロなので、
理屈の上では、
永久に電流は流れ続け、
大電流でも熱は発生しないということになります。
その上、強力な磁石も作ることができます。
さらに、とてつもなく強力な磁場も作ることができるでしょう。
 もちろん、このような特殊な飛行機では、
飛行機内部の通信は、光ファイバーを使う必要があるでしょう。
 こうして、電気飛行機も、
半永久的に飛び続けることができ、空中に止まっていることも可能になるでしょう。
 おそらく、ジェットエンジンによる飛行機の歴史も、
そう長く続かないと思います。
 もちろん、人類は、古いものが好きで、伝統にこだわる傾向がありますので、
そういう伝統主義に陥った場合は、ジェットエンジンの時代が続くでしょう。




























































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